2006年10月31日

●さよならペピンポート・de・サロンの翌日

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朝のあゆみちゃん。宴の後の空間に女の子はオツ。
日の光とその影が、夢から覚めそうで。
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ペピンポートのある建物は嫌がらせかと思うくらい
つくりが複雑で、古いから壁もぼろぼろにはげていた。
でもたくさんの芸術家がその中息づいているために
その表情は時折信じられない美しさを見せていた。
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はげた壁は虹色に塗られ、まるでこの古い姿は仮の姿で
中には熱い血潮が流れていて将来は羽化するんじゃないかと
ゾクゾクさせるような階段の壁。私はここが好きだった。

多くの芸術家たちが私たちと同じようにアトリエを引っ越していて
もうがらんとした部屋がいくつか館内に生まれている。
通りがかりにそのひとつのドアを開けてみたところ、
壁一面に極楽色の動物が花束を抱えて佇んでいた!
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これはいいような解釈かもしれないけれど、
私たちにこの場所を貸してくれたのは森ビルだ。
間にいろいろと管理会社の人とかも入っている。
夜は警備員さんが守っていてくれた。
私たちのユートピアはたくさんの人の力で成り立っていた。
一番の感謝の形は、それにアートで応えることだから
だからこの部屋の芸術家は壁に一面の感謝を描いたのではなかろうか?
かしこまった鹿の顔、誇らしげなライオンの立ち姿、
今駆けつけたような小さなアライグマ、恥ずかしげなヒヒの顔。
こんなの見たら、工事の人壊せないでしょうに、壁。
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これだから宴の後、朝は外の世界を見るに限るね。
さよならを素敵にいえるようになったのは、
大人になってよかったことのひとつ。

●さよならペピンポート・de・サロン

ペピン結構設計のアトリエ「ペピンポート」が契約終了に伴い
場所を移すことになったので、この週末は横浜に帰っておりました。
アトリエ、なんて「ご近所物語」見たいで恥ずかしいけど
でも場所があることが遠く離れる私たちを繋いでくれたから
今日は、いくばくか感傷的な気分で場所を眺めておりました。

ペピンを評してくれた人の中に
「学生を卒業してからしばらく経って、
同世代のひとたちで集まってものをつくることは
とてもユートピックだ、と思うようになりました。」

と仰ってくださった方がいらっしゃいます。
(WEBに掲載されているのを拝読しました)
このとき私は学生で、まだ時間がたっぷりと手元にあり
それこそユートピアにいることに気づかず毎日を過ごしていたので
実感はぜんぜんわきませんでしたが、けれどいつかこう思うだろう
絶対にこの気持ちを通過せずには進めないだろうと確信しました。

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実際に社会人になると、もうもろもろの問題があり
お芝居をしたいのに、前に進みたいのに、みんなと一緒にやりたいのに
それぞれのことがぜんぜん上手くできなくて、どうでもよくなり
嫌な気持ちになり、人任せになり、責任を持たなくなり
そんな自分が一周廻って最悪だと思ってペピンに参加できなくなり
なんとも苦い思いをしました。私だけではないと思う。

ペピンはみんな優しいから、信じることが大変で
信じてしまってもその後が大変で、まるでまるで
砂糖の山に住みながら死海にあこがれて自己嫌悪する蟻のような
にっちもさっちも行かない態になってしまっていたのです。

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だけどみんなが集まると、どうしてどうして楽しいよ!
一人一人がいじめられっ子のように規格外ばかりなのに
規格外と規格外が話しだすと内容が七転び、八転び、遠くへころり。
秀ちゃん日帰り○○旅行シリーズ、すごくおもしろかったよ。
だいちゃん中途半端な「セロリ」、愛を感じたよ。
ともちゃん買ってきてくれたおこわおいしそうだったよ。
ナカミ、新車ロードスターなんてエロすぎだよ、何考えてるのさ。
知子相変わらず木村君かっこいいね。
能、わたし一番下の弟さんがすごくかっこいいと思っちゃったよ。
KJさん、高島屋のあのバームクーヘン一度食べてみたかったの。

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ほかにももろもろ泡のように思い出ができては消えてゆくから、
「こんなに大切な場所なのに、なくしていかないと進めないんだ」なんて
少年漫画みたいに思っちゃったよ、恥ずかしい。

今すぐ上手くいくなんて思っていないから、いつか楽しくなれればいいから
だからできることをやっていきたいのです。
幸せな仲間にめぐり合えたことを、私がこんなにも感謝してるなんて
伝わっていないでしょう、でもだから、今大きな声で言うよ。
愛は!ここに!あるよ!

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●お母さんはきれいだ

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秋なので母が銀杏を剥いてくれました。

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おばあちゃんが誕生日だったからお見舞いに行きました。

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一人で暮らしていると、一言も喋らない日がある。
家に帰っても誰もいないからすることが無くて、
本を読む/TVを見る/スキンケア/掃除/料理/の5項目。
毎日これを繰り返していると、刺激の無さと寂しさにやられて
発狂しそうになって誰かに手をつないで欲しくなる。

家に帰るとお父さんとお母さんは喧嘩していたりするけれど
それでもお父さんにはお母さんが、お母さんにはお父さんが
いてよかったなあと安心し、うらやましくなる。
あ、こうやって結婚したくなるのかな。
ぱちりぱちりと銀杏を剥いてくれるお母さんはきれいだ。

しあわせな結婚のその先、痴呆老人のおばあちゃんは
もう何にも考えていなそうにお昼ご飯を食べていた。
おばあちゃんのお昼ご飯は全部流動食で、
正直こんな風に生きていくのは嫌だなと思ってしまった。
だけどおばあちゃんに幸せかどうか聞くことはできない。
多額のお金を用意して必死に看護している両親のことや
おばあちゃんにはこうやって生きる以外の選択肢が無いこと
そもそも、おばあちゃんとはもう会話は成り立たない。

寝ているおばあちゃんはつやつやしていてきれいだ。
病院にいくと、似たような老人が車椅子でうろうろしている。
おばあちゃんは起きれないからベッドの上で寝ている。
土にまみれて黒く焼けた顔はすっかり白く柔らかく
時にお母さんを叱責した口はなぜかずっとモグモグしている。
もう感謝の言葉しか喋らず、単語しか聞き取れない。
ボケることは、寝ぼけてる瞬間がずっと続く感覚なのかな?
もう起きなくてもいい浅い夢がずっと続いているのかしら?

きっと私も、お母さんになって、おばあさんになるから
今のうちに言っておく。お母さんたちはきれいだ。

●奥山さんちのラブリーチョコラ!

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ひょんなことから、職場の奥山さんのおうちにお邪魔。
奥山さんはホテルの制服を着せたら山梨一美しい立ち姿で、
制服を脱がせて私服に着替えたら日本一美しい座り姿の先輩です。
これもまた適度にエロくてひょうきんで男前な先輩と結婚して
かわいいロングコートチワワを飼っている。その名もショコラ!
現代版御伽噺のように美しいご家庭なのです。

ピンポーンってお邪魔すると奥山さんが新妻の笑顔で出迎えてくださり
さらにその足元にはショ・ショ・ショコラが!転がってるよー。
お部屋の中はすっきりと片付き、無駄なものが無く、
ただただショコラのお家とお洋服のコレクションが並んでました。
お土産は犬用ヨーグルトイチゴ味。
チョコラはすごく素直な仔で、人間がデザートを食べていると
もう欲しくて欲しくてしょうがない。目に涙をためていました。
そこでヨーグルトが登場し、匙にとって食べさせると、3口で満足。
そしてその後また人間のデザートを欲しがるんだから
本当に自分のこと人間と一緒だと思っているんだね。おばかちゃんだね。

2006年10月25日

●Take Me Out to the Ball Game

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ケイティー・ケイシーは野球に夢中だった
ある土曜日、ボーイフレンドが
映画に誘ってくれたけど
ミス・ケイトは断わってしまった
私がしたいことを教えてあげましょう
私を野球に連れてって
球場の大観衆がいるところへ連れてって
ピーナッツとクラッカージャックを買ってくれたら
もう家に帰れなくてもかまわない

日本シリーズ、勝っても負けても楽しいといいよね。
カーラ大先生「甲子園の空で笑え!」で見せてくれた夢のよう。
毎晩深夜帰宅して、スポーツ番組で大の大人がとんだりはねたり。
どろどろと体にたまったものが、すっとひいていく気分です。
チームプレイは素敵だなー、私も一緒にやりたいなー。

額の汗 スコアボードも よくみえる  
 おもわず拍手 にぎやかな独り

2006年10月24日

●ヨシダのグルメソース

山梨にも売ってた

2006年10月23日

●かぼちゃの馬車すれすれ、シンデレラ級にキュート!

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