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2007年07月04日

●ねむの木のこどもたちとまり子美術展

デザインサイトのチョコレート展がショップとしては物足りなく、
(企画展自体はすごく私好みでした、ファンタジーの中に生きたい人は是非)
ヒルズのミュージアムショップによっていこうか、のついでで入った

ねむの木のこどもたちとまり子美術展
2007.6.1(金)~7.1(日) 会期中無休、入館無料
森アーツセンターギャラリー (六本木ヒルズ森タワー52階)

3度足を止めて目隠しをして耳元で真実をささやかれるような
美しい絵ばかりだったので、メモしておきます。
絵ばかりか、冒頭あいさつ文が圧倒的でした。

『耳にしたり、目にしたりするのはこどものいじめとか、自殺です。
遺書なんか、書いたって駄目よ。いじめるのは、淋しいからなの。
自殺って、強がってるの。駄目よ。
ねむの木学園のこどもだちって、病気にいじめられて、手や足が
不自由になったりしたのを、のりこえたから、やさしいの。
そんな大切な命だから、絵をかくの。
それは、強いから。だから一番高いビルの上から、やさしさをふりまくの。あなたにね。
みんななかよく、うれしさをふりまくの。
それが私の願いであり、生きていることが「うれしいの」。
うれしさを52階から振りまきます。どうぞ、待ってます。
あたし、待ってます。みんなで、コーラスも、しますね。
’07 6/27 宮城まり子』
※無断転載ですので、問題があったら教えてください

ミスタードーナッツによく飾ってある日本のブルーナさんみたいな
色使いの絵と言えばわかる人はわかりますか?
WEBでちょっと見れるので、興味のある人はぜひ。⇒子供たちの絵

よしながふみさんの「愛すべき娘たち」を先日読了しましたが(ネタバレ注意)
そのなかに幼い頃より祖父から博愛を教え込まれて
「恋や結婚は人を差別することだ」と気づいてしまい
お見合いに終止符を打って修道院に入ってしまう美女の話がありました。

修道院に入るほどではないけれど、
人の悪口を言うことはできないし、いじめることもできない。
同調することが出来ず、いい人ぶっているとか八方美人とか
定型句が頭にちらちらと浮かびます。そうじゃなくて、そうじゃなくて
なんか、そういう育ちなの。

「やさしくね、やさしくね、やさしいことは、つよいのよ。」
宮城さんのこの言葉が、お父さんが良く教えてくれた
「つよくなければ生きていけない、やさしくなければ生きる価値がない。」
とつながって、うれしい。
誰にもシェアできない気持だと思うけど、
やさしくいればいいんですね、私それでいいんですね。

幸か不幸か、若くして健康であることの価値を
心に塩水を浴びせられるような環境におかれて知りました。
健やかで、朗らかで、やさしいといいです。それだけで十分です。

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