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2004年03月10日

●ユキコのバレエと一つの訃報

ユキコのバレエ+一つの訃報
人生の悲喜は単純に足し算できませんね。

友達がひとり舞台で輝いていました。
感嘆するほど綺麗にくるくると回って、ロミオに切なさを訴えるジュリエット。
ユキコの白い衣装が照明でまぶしくて、まぶしくて。
放課後一目散で帰るユキコを覚えているからこそ、その美しさが沁みました。

友達がひとり死にました。
どうしてなのか全然わからない。
きっと私のことなんて覚えてなかったかもしれない。
でも私は覚えていたし、感謝をしていたし、素敵な思い出を持っていた。
懐が言っていたけれど、死ぬことはないものねだりに近いのかもしれないね。
見えないものは素敵に見えるね、だからいなくなってしまうのかもしれない。
でもそれは怖いな、見えないだけに怖いな、盲目的だけど、敬虔な信者とはわけが違う。
私達は何の助けにもならなかったかな、すごく素敵な人だったのに。

一日の悲喜は足し算ができず、こうやって大人になるのかもしれない。
このあいだ、小学館のES、人生最大の発見に「人は死ぬこと」と書きました。
イコール「記憶の中で生きつづけること」、今日のユキコも、今日の私も、彼も。

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